今回は、埼玉県所沢市にある『BASSA 所沢店』に伺った時の話です。このサロンには、週休4日、つまり週3日の勤務で月に180万円を売り上げるスーパー女性スタイリストが在籍しています。そのスタイリストが末広由起子さん。
その勤務体系ですが、日・月・火曜日の3日間、10~20時で働いているそうです。そもそも、なぜ、そんな働き方になったのか? 末広さんに聞いてみると…
今の働き方の前段階として、20年前結婚を機に、家のこともちゃんとやりたい、自分の時間もつくりたい、健康維持にも役立てたいと思って、当時の社長と店長に相談して、完全週休2日、帰りは2時間早がりをお願いしたんです。
その頃、まだそういったルールは会社になくて、今の働き方改革のテストケースのような位置付けで許可してもらいました。それを20年近く続けさせてもらって、今年から、より充実した休日を過ごさせてもらうために週3日勤務にしていただきました。
その前提として、勤務時間数と基本給が連動する給与体系なので、他のスタッフたちへのうしろめたさもあまり感じず、かえって、後輩たちのいい前例になれるようにと決心して、お願いすることにしました
週休4日と聞くと、うらやましく聞こえるかもしれませんが、末広さんはほとんど家で休んでいることはなく、美術館やギャラリー巡りをしたり、好きなアクセサリーに触れたり、花や自然の風景を見に行ったりして、そこで感じたこと気づいたことをノートに書き留め、写真に残し、スタイル提案や会話に活かせるようにしているそうです。
そのため、出勤日は定時の1時間半ほど前に出勤し、その日来店するお客様のカルテを見ながら、ノートやタブレットを見返して、どんなスタイルを提案しようか、とお客様一人ひとりの顔を思い浮かべながら考える時間をつくるようにしているということです。