ヘナやインディゴをはじめとした100%植物染料は「染まるのに時間がかかる」、「色数が少ない」
「染まりが悪い」などと言われてきました。しかし、昨今こうした弱点が克服できるようになっています。
「100%植物染料=染まらない」は思い込み
施術時間は90分|3つの進化で他店と差別化を
メニュー化の実例から使いこなし
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「100%植物染料=染まらない」は思い込み
まずは、100%植物染料で染めた仕上がりの写真から。
こちらのモデルさんは、4か月ほど前にアルカリカラーの施術を受けていましたが、全体的に寒色系にチェンジ。ツータッチ塗布のブラックヘナで自然・グレイジュなグラデーションが表現できました。特にハイライトを入れたところには、ヘナの透明感が出ています。
以前は2色のみだった植物染料(ヘナ=オレンジ、インディゴ=ブルー)。現在は、2種類の方法で豊富な色が楽しめるように。以前では難しかった一歩進んだスタイル提案が可能となりました。
- (1)「ミックス系染料」
- ヘナとインディゴ、ターメリック、アワル等、複数の植物染料をミックスし、
狙いの色味をつくること。
- (2)「重ね塗り」
- (1)を重ねて塗ることで、さらに深い色味を表現。
根元をヘナ→インディゴで重ね塗りすれば、白髪もしっかりカバー。植物性でもダークな仕上がりに
施術時間は90分|3つの進化で他店と差別化を
100%植物染料で進化したのは、色のバリエーションだけではありません。
今と昔、その違いを表にまとめてみました。
施術時間は現在、トータルで90分。これは染料そのもののクオリティが向上したためです。施術時の事前調合や染料の温度管理、pH調整などの工夫が整理され、放置時間が30分と大幅に短縮されているのも特徴。アルカリカラーの施術時間とほとんど変わらないですね。また、ひとつ前のトピックでもご紹介したように、「重ね塗り」で白髪もしっかりとカバー。ケミカル施術で敏感になっているお客様が増えている昨今、100%植物染料のメニュー化で他店との差別化が狙えます。
メニュー化の実例から使いこなし
「色数・施術時間・白髪」3つの進化で、経営に役立てたい100%植物染料。経営とサイエンス2018年10月号では、メニュー化を実現したサロンの実例や、シンプルになったテクニックを紹介。
ヘナ、インディゴのpH操作、温度管理、色表現をマスターすべく、毛束で検証した結果もお届けします。
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