伝統のワザが光るサロンワークの逸品

日本刀をつくるノウハウを転用させてつくったカミソリ

どうも、CHIAKIです!先日、茨城県日立市にお邪魔しておりました。

こちらの先生の取材です。『Diversion』の高倉公一代表は、理容師さんです。ちなみに高倉代表は、理美容師仲間の間ではアイロンの達人として有名な方です。

今回はそんな高倉代表のアイロンのワザについて根掘り葉掘りお話をお聴きすべく、サロンに訪問。

その内容は、今発売の4月号の「縮毛矯正のケアメソッド」でもご紹介しています。

実は、そのとき、取材とは別に拝見させてもらった逸品がありました。それがこちら。

ザザーンッ、理容師の命・シェイビング用のカミソリです。しかも、こちらあまり見ないカタチですよね。そう、このカミソリは何を隠そう「日本剃刀」の伝統を継承している伊藤先生という作家さんによる作品なのだそうです。

製法は、日本刀をつくるときと同じ「玉鋼(たまはがね)」を鍛えてカミソリにしていくのだそう。見ていると吸い込まれそうなぐらいスゴく美しいです。

ちなみに刀の幅が狭く刀身が長いのが女性用で、幅が広く刀身が短いのが男性用なのだと教えていただきました。知らなかった!

カタチが違う理由は、剃る毛の硬さが関係しているのだとか。つまり女性の産毛のような柔らかい毛には長細いのが合っていて、男性の硬いヒゲには太く短いのが安定して剃れるのだそうです。何となくイメージ湧きますよね。

最後は、カミソリを研ぐところも見せていただきました。皮砥(かわと)という皮製の研ぎにカミソリを滑らせてなめすことで、歯当たりを優しくするのだそう。

シェイビングはヒゲの除去以外に角質を取ることも狙い。そのとき歯当たりが良すぎると必要以上に角質が取り除いてしまうので、その辺を調整する必要があるのだとか。やはり皮砥で手入れしたものを使うと、過剰に角質が除かれないので、剃り上がりの突っ張り感がないのだそうです。

いやー、理容のワザも奥深いです。勉強になりました!!