ちなみに今ではフェイシャルのメニューをご自分で担当する新井オーナーですが、導入当初は2人の女性技術者が担当でした。
「これがサロンに今までなかった空気を生んでくれたんです」と新井オーナーは言います。どんな空気を生んだかというと、こういうことみたいです。
例えば、新井オーナーのお客様がカット後、フェイシャルメニューの『どろパック』をされる局面があります。そのとき新井オーナーは、担当のスタッフさんに「お願いします」と一声かける習慣ができたことなのだそうです。
それまでの先生は、自分のお客様にスタッフさんがカラーやパーマ、スパなどのカット以外の施術に入ってくれるときには「あとはよろしく」と目線を投げるだけで、声がけなんてしたことがなかったんだとか。
サロンの中で自分は客数がダントツだし、もちろんオーナーでもあります。そんな気持ちから『自分が偉い』のような男ならではの感覚があったのでしょうね。
それがフェイスメニューの導入と共に崩れました。だって、フェイスはいきなり男性技術者がやれませんから(笑)
新井オーナーはそう当時を振り返ります。先生の「お願いします」の声がけが始まり、1か月すると、「お店の空気が柔らかくなったね」と常連さんからも言われるようになったのだそうです。
お客様もそういう明るい雰囲気のほうが居心地良かったんでしょうね。そこから新井オーナーは今のような明るい営業スタイルに変わったんだそうです。頑固一徹のデザイナー気質を、ひとつのフェイシャルメニューが変えたというお話。ちなみに『Ar hair& spa』さんの現在の店販比率は45%だそうです。スゴいですね!詳しい内容は、経営とサイエンス7月号でご紹介しております。気になった方は是非ともご覧いただけますと嬉しいです!