さて、誌面で掲載した毛束と破断重量の数値がこちらです。
まずはマレイン酸から。中間処理でマレイン酸を使ったパーマ後の髪の強さは、112.51gfでした。
それを30回シャンプーしたのが上の写真。破断重量を測定すると、96.97gfとやや低下。でもこのくらいの減りは、トータル的にはほとんど数値は下がっていないと言っていい範囲のようです。もちろん、視触診の状態も申し分なし!そしてもうひとつが、こちら、ジマレイン酸で中間処理したものです。
パーマ直後の破断重量は110.65gfと、マレイン酸と同等の強度になっていますね。ちなみにこちらも30回シャンプーしました。それがこちらです。
まあ、ウエーブ残ってますよね。というか、質感は逆に良くなっているような…。実は、この毛束の数値がヤバかった。な、な、なんと! 破断重量を測ると、「114.68gf」と、強度が上がっていたんです!マジで?! パーマをかけた髪を30回シャンプーしたら、本来なら強度はダウンするはずなのに、まさかのアップ!!!!
測定に立ち会った岡山理科大の辻野教授いわく、「明らかにこれはイレギュラーな数値ですね。とはいえ、検証の公平性を考えて追加の測定はしないことにしましょう」なーんだ、やっぱ、そりゃ、そうだよね。でも、撮影時、視触診してくれた『switch』田中さんの評価もダントツ一番という結果でした。う~ん、この毛束、何かありそうな……。今、発売の2019年10月号でもプレックス系を始めとした新しい毛髪改善の薬剤「5Gトリートメント」について検証しています。気になる方は是非ともご覧いただけたら嬉しいです!