SNSなしで月200名集客! 顧客が新規を呼ぶ”ファン心理”

福岡県飯塚市の美容室『ウェイクアップ フロム エレン』はSNSを使うことなく、口コミだけで月200名を集客。30年近く通う顧客を多く抱え、中には福岡の中心地や他県から車で1時間以上かけて通う熱心なファンも。前半は同店・構木順子代表にサロンの理念についてお話を伺い、後半はお客様へのインタビューを敢行。お客様がお客様を呼ぶ”ファン心理”を紐解きます。

構木順子(こうき じゅんこ)
1964年4月生まれ。福岡県飯塚市出身。真野美容専門学校・通信課程で美容師免許を取得。19歳で上京し都内1店舗勤務を経て、1990年に飯塚市へ帰郷。母親が経営していた美容室『エレン』を引き継ぐ形で『ウェイクアップ フロム エレン』をスタート。1992年に現在の土地に移転。

年齢や場所に関係なく、女性らしさを楽しむ

Q.まず、サロンのコンセプトについてお聞かせください。

構木代表:コンセプトは「いつまでも女性らしく」です。20代の頃、美容の留学でロンドンを訪れた際に現地の女性と日本の女性のライフスタイルの違いについて考えさせられたことがきっかけです。

店内は構木代表の美容の原風景ともいえるヨーロピアンなインテリアで統一

Q.具体的にはどのような点だったのでしょうか?

ヨーロッパの女性は「いつまでも年齢に応じたお洒落を楽しんでいる」と感じたことです。例えば「夫と食事に行く」といったシチュエーションでは、何歳になってもヘアスタイルもキレイにして出かける。それに対して、日本の女性はつい「もう歳だから・・・」とお洒落に関して後ろ向きに考えがち。「ウェイクアップ フロム エレン」をスタートさせてから一貫しているのは、「いつまでも女性らしさを忘れず、楽しんでもらう」ということです。

口コミだけで月200名来店のなぜ?

Q.本題ですが、SNSでの宣伝を行わず口コミだけで月およそ200名来店されていると伺いました。どのようにして達成されたのでしょうか。

構木代表:都内のサロン勤務を経て帰郷し当店をスタートした29年前は、お客様はゼロ。当然WEBもSNSもない時代で、集客方法は紹介しかありませんでした。はじめて利用してくれた親友が当店のことを友人に紹介してくれて、更にその友人へ・・・という風に徐々に広めて貰いました。

サロンは最寄駅「新飯塚駅」からバスで10分以上の場所に所在。決して集客に有利とはいえない条件だ

Q.口コミでお客様に広めて貰うにあたり、接客などで意識したことはありますか?

構木代表:ひたすら目の前のお客様への「似合うヘアスタイル」の提案、施術に全力で取り組んでいました。お客様の数に関しては紹介により少しづつ増えて現在に至ります。ちなみに当店の場合、次回予約だけでなくその次2,3か月先の予約を取られるお客様が多いです。年内については予約が埋まっています。

口コミ、紹介で顧客数を増やしてきた構木代表。お客様が「紹介したい」と感じるファン心理はどのようにして生まれるのでしょうか。取材当日来店していたお客様に直接お話を伺うと、その秘密が見えてきました。構木代表のサロンワークの様子と共にお届けします。

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