栃木県小山市の美容室『Rafel』・松葉義彦代表は東京の美容室勤務を経て2015年に独立、開業。集客サイトに頼ることなく、現在は新規予約の受付を見合わせるまで顧客を獲得。その道のりと顧客をファン化するカットの提案についてお話を伺いました。
松葉義彦(まつば よしひこ)
1979年8月生まれ。栃木県小山市出身。埼玉県理容美容専門学校卒業後、都内1店舗勤務。同店ではカット講習の講師も務めた。2015年6月に独立し『Rafel』を開業。
Uターン開業して気が付いた「あること」
Q.東京から故郷・栃木県小山市で開業され、お客様の層等多くの変化があった事と思います。スタートアップ期についてお聞かせ下さい
松葉代表:まず、東京のサロンで培った技術をそのまま提供することを前提として開業しました。近隣の住宅街にチラシをポスティングしたことをきっかけに少しずつお客様が来店。
サロンが所在する住宅街。必然的にファミリー層がメインとなった。
お子さんがいらっしゃる20代後半から30代の女性のお客様が多かったので、忙しい朝にアイロン等の特別なセット不要でまとまるよう、再現性の高いヘアデザインの提供に重点を置きました。これが好評を得て、街に定着するきっかけとなりました。
「何が似合うのか分からない」という悩み
Q.ヘアスタイルに関してはお客様からどのような要望がありましたか?
松葉代表:「おまかせします」と仰る方が多かったですね。同時に「どんなヘアスタイルが自分に似合うか分からない」という声が多くありました。
施術の際、技術についてとことん説明し、お客様にヘアデザインへの知識を深めて貰うことが、小山市で美容室を経営するうえで重要だと気が付いた松葉代表。この取り組みが安定したリピート率に繋がりました。次のページでは、松葉代表の実際の提案風景からその理由を探ります。