若手オーナー それぞれの出店ストーリー(1)「マンツーマン×半個室」

スケルトン渡しのスケルトン返しの条件で
「マンツーマン×半個室」サロンをオープン

※3組の若手オーナーが新規出店を成功させるまでのストーリーを3回に渡って紹介していきます。新規開業を考えるプレオーナーの皆さんに役立つアドバイスもお聞きしました!

  • Le:Repos(兵庫県揖保郡)
  • 高田和男さん


今回お話をお聞きした高田和男さんは、2019年3月に兵庫県揖保郡に『Le:Repos』という半個室サロンをオープンしました。「マンツーマン×半個室」というサロンコンセプトの明確さと、丁寧なカウンセリング、縮毛矯正やヘアケアメニューのレベルの高さで人気を集めるサロンです。

サロンオープンまでの道のり

高田さんがこのお店をオープンするに至ったストーリーをお聞きしました。高校卒業後、すぐに美容業界に飛び込んだ高田さん。28 歳までの約10 年間は在籍していた大阪のサロンでめまぐるしく過ごしました。

「10年間はあっという間でした。当時は店の技術講師もしていたので、休みも自由時間も少なくて煮詰まってきていたし、20 代のうちに店を出したいという気持ちもあったので、サロンを辞めて実家に戻りました」

出店に立ちはだかったハードル

退職後は実家に身を寄せながら、複数の店舗で働いていました。本気で開業しようと決心したきっかけは、美容師の奥さんと33 歳で結婚したことでした。35歳の時には子供も生まれ、本格的に出店準備に取り掛かります。「子供が生まれた後ということもあり、自宅に近いエリアに絞って物件を探しました」数件見たところで出てきたのが、現在の物件。幹線道路沿いで立地的には問題なし。ただいわゆる「スケルトン渡しのスケルトン返し」が条件のため、店づくりには余計にお金がかかるのが難点でした。

それでも、場所や家賃、スケルトンの状態から受ける物件のイメージなど、「ここしかない」と決意を決め、日本政策金融公庫などを中心に融資を受け、残りは自己資金でカバーしました。「正直、自己資金がもっとあればよかったと思います」

『Le:Repos』の売りは、縮毛矯正やパーマ、ヘアケア。半個室という空間には、仕事や子育てで毎日忙しい女性に2 ~ 3 か月に1 度リフレッシュしてほしいという思いを込めているそうです。「自分の席の隣にベビーカーがおけるように、設計事務所の方と一緒に広さを図ったりして、かなりこだわりました」

ビジュアル重視のチラシで大きく前進

大阪時代から作品撮りをコツコツ続けていたということもあり、オープンに当たってビジュアル面にこだわったチラシをつくり、新聞への折り込み広告やポスティングに積極的に活用。このチラシが当たり、集客に大きく役立ちました。

現在はマンツーマン体制で、カット&カラー&トリートメントなどの複合メニューや縮毛矯正などが人気を集めています。今後はアシスタントを1 人入れるべく、採用活動に力を入れているのだそう。

「夫婦2 人でやっているとマイペースになりがちなので、後輩とスタイル撮影をしたりして、デザインや技術に関する情報収集を行い、サロンの売りを明確にしていきたいと思っています」と高田さんは語ってくれました。

オーナープロフィール

高田和男(Le:Repos)

1982年兵庫県生まれ。グラムール美容専門学校通信課程卒業。高校卒業後、大阪のサロンに10年間勤務。その後、地元に戻り、数店舗で働いた後、2019年3月に『Le:Repos』をオープン。

高田さんの詳しいエピソードや、開業資金、出店までの期間などの詳細は、3月18日発売の経営とサイエンス特別編集MOOK『美容室店舗デザインBOOK』で読むことができます! ぜひ参考にしてくださいね。

単行本詳細


-表紙画像タップでムック詳細ページへ-
経営とサイエンス特別編集MOOK
流行るスペース&インテリア59の実例
美容室店舗デザインBOOK

シェアする