ネットで紹介の様々なマスク着用アイデアを、編集者が試してみた①
こんにちは、サクマールです。皆さま、ご無事でお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。緊急事態宣言が解除となった今、いよいよ本格的な「withコロナ期」、新型コロナ感染症を徹底予防しながらも、新しいスタイルで日常生活を営むことが求められる「コロナ共存時代」に突入したといえますね。
お客様に感染させないことはもちろん、美容師の皆さんも、これまで以上に感染に気を付けて、営業を続けていくことが重要になっていくのではないでしょうか。
お客様にもマスクを着用していただき、美容師側の感染リスクを減らす
そこでぜひとも推進していただきたいと思うのが「お客様のマスク着用施術」です。マスク着用施術はかなり増えてきたとはいえ、まだお客様の自由意思にお任せしているサロンが多いようです。確かに、シャンプーやカラー時にヒモが汚れたり、表面に毛がついたりする可能性があり、替えのマスクを用意できる場合を除いては、なかなかお客様に完全着用を求める…とはしにくいもの。
でもこれを100%着用にできれば、美容師側への感染リスクはもっと抑えることができるのではないだろうか、と編集部では考えます。お客様側も実は「マスクができない美容室では、自分が美容師さんに感染させる可能性があって怖い」とう不安を抱いていらっしゃるのです。
すでにWEB上では、「お客様のマスク着用」に関して、美容師さんの様々なアイデアが発表されていますね。そこで、それらのアイデアのいくつかを、実際にお客様側の立場で試してみることにしました!
ネットで「マスク着用アイデア」に挙がっていた
ラップ、帽子クリップ、サージカルテープ
さて実験にあたって私が用意したのは、この3品。
食品用ラップと、100均で購入した帽子クリップ(帽子が風で飛ばされるのを防ぐクリップ)、医療用絆創膏(サージカルテープ)。
まずはこのクリップの使い方です。この帽子クリップを2個用意し、お客様のマスクのヒモを外して、代わりにマスクの両サイドをこのクリップ(ワンタッチ式)で挟み、耳にかけるのです。
これが一番手軽で簡単な方法だと教えてくださったのは、「MAGO」さんこと『 Hair & Make COLLECTION』の田中雅巳さん。
コロナ流行初期から徹底した感染要望対策を打っている田中さんは、サロンでのマスク着用施術のためにヒモの代用品をいくつか用意されていて、その一つがこれでした。田中さんがお使いの帽子クリップは、ビニール製コイル状のもので伸縮性があり洗えるタイプでしたが、残念ながら私が住んでいる地域の100均では長さの調整ができるものや洗える素材のものが発見できず、用意できたのはこのような布製のものだけでした…(発見できた方は、そのまま使えるのでお試しを!)。
そこでこれと同じ構造のものを簡単に手作りできないか!?と考えて、試作したのがこれ。Am〇zonで販売していた手作りマスク用のシリコンゴム(100本入りで600円ぐらいから)と、手芸用のワンタッチクリップ(万能クリップ・丸ヒモ用 10個で600円ぐらいから)で制作してみました。
実はこれとほぼ同じ構造で普通のゴムヒモタイプのもの(キットも含む)はすでに市販されています。が、ここでは濡れても気持ち悪くない、消毒殺菌が可能で繰り返し使える素材、ということで、シリコンゴムで作ってみました。
マスク用に作られていて、伸縮性のあるシリコンゴムと、
手芸用のワンタッチクリップ
ゴムをクリップの穴に通して、ひと結びするだけ
2個でマスク1枚分
マスクのヒモをはずし、両側をクリップで挟む
分厚い布マスクでもOK!
クロス掛けもできる(シリコンゴムなので柔らかい)
洗うことが可能
お客様が自分のマスクをそのまま着用した場合、シャンプーや薬剤でヒモが濡れることが一番の難点。またヒモにたまる毛クズがチクチクして不快(特にメンズのお客様)という声が多かったので、その解決案として耳掛けゴムの代替品があるのは有効だと感じました。
クロス掛けしたときにきついかな? と思いましたが、シリコンゴムが柔らかいので気になりませんでした。
洗うときは、泡タイプの台所用除菌洗剤を使用するとよさそうです。これをあらかじめ何十個か作っておき、一度使ったものは殺菌消毒する、という案です。ただしカラー剤が付着すると、色を落とすのは難しいかもしれません。
アルコール除菌でシリコンゴム部分が劣化することも考えられるので、ゴム部分は時々付け替えることが必要になるかと思われます(この方法を試してみた方からの、感想をお待ちいたします!)。