実はさらなるプロジェクトも進行中!
どうも、CHIAKIです! 前回のブログ「外出自粛中に行った心温まるサロンの取り組み」はご覧いただけましたでしょうか。綱島 伸さん率いる『WHiTE omotesando(以下、WHiTE)』が、新型コロナの外出自粛期間中に行った取り組みを紹介しました。
『WHiTE』では、この自粛期間中に便せんにしたためた手書きの手紙をお客様にお送りして、顧客との絆を深めたという話です。「まだ見てないよ!」という方は、こちらからご覧くださいませ。
実は、この取材をさせていただいたとき、綱島さんが最後にこんなことを話していました。「もちろん、自粛期間は、お客様との絆づくりだけをしていたわけではありませんよ。しっかりトレーニングもしていました。とはいえ、世の中は外出自粛なので、いつものようなトレーニングはできません。特にこの時期はスタッフの自宅待機の時間も増やしていたのでなおさらです。そこで活躍したのが、“動画を使ったオンラインでのトレーニング”でした」。おっと、気になる発言! 今回のブログでは、記事には詳しく書けなかった『WHiTE』のオンライントレーニングについてご紹介したいと思います。
まずは美容師としてのウリを発見する
トレーニング項目は、カットとか技術が中心なのかなーなどと思いつつ、綱島代表にその詳細を聞くと、内容はかなり多岐にわたるものでした。
「技術のトレーニングもあるんですが、その前に、このトレーニングは美容師としての自分のウリを見つけることから始めるんですよ。ボクらはこれを『インターナルスキル』と呼んでいます」。何やらこれ、自分のこれまでの人生を振り返り、美容師を志したときのことを思い出すことから始めるのだそう。とはいえ、簡単に自分のウリって見つかるのでしょうか。
「これを本のような文字で解説してやろうとすると、結構、難しくて途中で挫折しちゃう人もいるかと思うんですが、動画だと、ボクの話を聞きながら、自分で軽くメモしていくうちに何となくウリが見つかるような感じになるんです」。なるほど、だから動画を使うわけですね。トレーニングでは、自分のウリが明確になったところで、今度は未来の目標を書き出し、何のためにその目標を立てたのかも明確にしていくのだそうです。
顧客の気持ちを先回りできる技術者を育成
さらにトレーニングには、プロとしての接客を学ぶ「コミュニケーションスキル」というカリキュラムもあるのだそう。ここでは、お客様の言葉に出さない要望を読み取るための接客法も学べるそうです。「カットやカラー、パーマの技術がいくら上手くても、お客様の本音の部分をつかめないと、『この人じゃなきゃダメ』という技術者にはなれないんです。だからこそ、接客について学ぶ必要があるわけです。
ここでは、トークの内容とか表面的なことだけではなく、どうしたらお客様の本音に近づけるかを具体的に解説していきます。もしかしたらこちらのほうが技術よりも大切かもしれません」(綱島さん)。確かに、お客様から支持される美容師さんって、お客様の気持ちを先回りしてそれに合う提案やアドバイスをしますよね。
綱島さんが続けます。「よく接客に関するセミナーなどでは、『寄り添う』とか、『相手の立場に立って』とか、『顧客目線で』とか言ったりしますよね。こういうのって、言葉としては理解できても、実際サロンワークを行う上で具体的にどうやれば実現できるかって、今までそんなに説明されてきていないように思うんです。こういう事柄も動画だとわかりやく説明することができます」。うーー、中身が気になるなー!
ちなみにこのオンライン動画のトレーニングについてさらに取材してみると、実は、この取り組みは、「ゆめあしプロジェクト」という一大プロジェクトとして本格的に進める予定になっていたのだそうです。写真は、プロジェクトの発足式のときのもの。結構、いろんな美容師さんたちが集まっているみたいですね。
ちなみに「ゆめあし」とは、夢と足元の略。発足式では、“美容師としての夢をかなえるためには、同時に自分の足元をしっかり固める必要がある”というコンセプトのもと、お客様に支持される美容師に必要な技術を動画で学ぶプロジェクトであることを発表したそうです。
「ボクが20年の美容のキャリアの中で培ってきた極意とも言える内容を詰め込みました。動画のトレーニングによって、技術はもちろん、『なんで何も言わないのに、わたしの気持ちがわかるの!』ってお客様から言わせる技術者を増やしたいと思っています」。綱島さんの今後の展開から目が離せないですね!